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全国のえびす神社の総本社として古くから崇められている西宮神社の「十日えびす」は阪神間における最大の祭典として広く全国に知られています。昨今の不景気を吹き飛ばせとばかりに“商売の神様”えべっさんに会いに毎年百万人以上の参拝者が西宮神社に訪れます。
ゲッチュ!では昨年も取材をさせていただき、配信後人気の「西宮神社の十日えびす」と恒例の「開門神事福男選び」について今年も西宮神社に取材してきました。
来年はあの「阪神・淡路大震災」から復興十年目を迎えます。元気あふれる西宮のお祭りにあなたも出掛けてみませんか?
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「十日えびす」は毎年各地から“商売繁盛”をと
たくさんの参拝者が訪れます
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「開門神事 福男選び」は西宮神社の毎年恒例神事
1月10日午前6時の開門と同時に力強くダッシュ!
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◆新春の初詣(一月一日〜三日)のあと、五日午前11時から「百太夫神社祭」という、えびす信仰を全国的に広めた傀儡師(人形使い)の祖神を崇めるお祭りがあります。この傀儡師の人形操りが淡路人形浄瑠璃や大阪文楽の源流と言われています。祭典に続き徳島から「阿波木偶箱回し」の奉納がおこなわれるそうです。
◆十日えびすを前に、八日午前九時に神戸市東部水産物卸売り協同組合などから約三百キロの本マグロが卸売り場の若者の威勢のいい掛け声とともに奉納され「招福マグロ」として拝殿に献備されます。
◆前日九日の「宵えびす」には午後二時より「有馬温泉献湯式」が行われます。西宮・神戸の奥座敷である有馬温泉より角樽に詰めて運ばれてきた「金泉」と呼ばれる名湯を桶に移し、湯女に扮した芸妓さんが湯もみ太鼓のお囃子に合わせて湯もみを行い、適湯になったお湯と湯文を神前に奉納します。
◆宵えびすは早朝より参拝者が来られますが、夕方四時からの「宵宮祭」は仕事帰りの会社関係の人や商売をしている人が商売繁盛の福笹を求め参拝し、家内安全を願いに家族連れやカップルも参拝に来て深夜までにぎやかになります。拝殿の「招福マグロ」に硬貨を貼り付けて願を掛けるのが通例になっています。二千坪に及ぶ境内や周辺に名物の吉兆店のほか露店や大道芸人の興行などが約八百軒以上集まりますのでとにかく人であふれています。(昨年境内は本殿まで一方通行になっていました)
◆深夜十二時になると「忌籠(いごもり)神事」のため全ての神門は閉ざされ大祭を行う前に身を清め静寂の時を過ごします。十日の午前四時に「十日えびす大祭」が行われ、どれだけ参拝者があっても神門の内には入れず、大祭終了の午前六時を期して大太鼓を合図に表大門(赤門)を開くと外で待ち構えた参拝者が約二百メートル離れた本殿に向かって一番参りを競う「走り参り」、恒例の「開門神事福男選び」を行います。古来より伝統のある西宮えびす独特の特殊神事としてテレビなどでも紹介され、本殿に早く到着した順に一番から三番までがその年の「福男」として認証されえびす様のご神像をはじめ特別商品を授与されます。開門神事、一番祈祷に続き福男の三名による鏡開きが行われ、参拝者にお神酒が振る舞われます。
◆十日の本えびすは午前六時の開門から終夜、続々と参拝者が訪れます。翌日の十一日には「残り物には福がある」ということで残り福を求め前日、前々日にも増し多くの参拝者が深夜まで訪れます。
昨年の「開門神事」には二千人、三日間の参拝者の合計は約113万人と、かなりの人出で、初詣より多いとのことで今回の取材に応じていただいた西宮神社の権禰宜(ごんねぎ)・掘熊香織さん曰く十日えびすの期間中は寝ていないらしく大変だけど“一年で一番気合いの入る時”だそうです。
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十日えびすのポスター |
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この赤門(表大門)が開いた時
ドラマが始まります。
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笑顔で取材に応えていただいた
権禰宜(ごんねぎ)・掘熊さん
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※昨年1月号(平成16年)にて「十日えびす」の歴史などを権宮司・吉井貞俊さん(今春退職)にお聞きした詳しい内容はバックナンバーを見ていただき、今年は広報も担当される権禰宜(ごんねぎ)・掘熊香織さんに「十日えびす大祭」の行事内容や「開門神事」の安全対策についてお聞きいたしました。長時間の取材に笑顔でお応えいただきありがとうございます。最初の写真2点は西宮神社さまからご提供いただいた写真で右の開門神事の写真はこれまで未使用の写真だそうです。※社報「西宮えびす」新春号には掲載されています。
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平成17年の西宮神社、「十日えびす」の最新情報をお伝えします。
拝殿に暖房器具設置とスロープの新設
御祈祷を行っている拝殿は風を遮る設備が無く、冬は寒く、御祈祷を受けている参拝者には祈祷時間がつらいものであったと思います。少しでも寒さを凌いでいただこうと暖房設備を設置することにしました。洋々な制約の中、座席の背面上部に遠赤外線暖房器を取り付けました。また、拝殿の賽銭箱の前の階段が車椅子で参拝にこられた方にはこれまで不自由をおかけしておりました。社殿周辺の景観を損なうことなく、十日えびす等の時期に支障の無いよう、御祈祷入り口の横に設置いたしました。
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これからの冬、座席の背面上部の
遠赤外線の暖房はうれしいですね |
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祈祷待合所から拝殿入り口へと
バリアフリーになり便利に! |
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また、境内社務所前と境外赤門近くの掲示板を屋根を銅板、アクリル板のケース型に作り替え神社行事の案内や文化的行事の案内を掲示していきます。
その他、ペンキが剥げ落ちて文字が読みづらかった各末社の駒札を木目も鮮やかに作り替え、赤門前の由緒板が紛失し、屋根も朽壊していたものを古材を利用して改修。これで神社の玄関、赤門前も整然となりました。 |
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「掛け鯛」の古儀の復興と新しい御守り
平成17年より江戸時代の伝統に基づく「掛け鯛」の古儀が復興され、拝殿の西側に「御掛鯛舎」が十日えびすの期間中臨時に設けられます。また、この「掛け鯛」をかたどったお守りを「えびす様の願掛け守」として正月より授与します。
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えびす御神影と大国御神影をコンパクトに!
「えびす大国お姿守」 1,000円 |
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女の子に人気がでそうな根付タイプ
「願掛け守」 500円 |
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「開門神事」の参拝者、先着二千名に無料授与される「開門神事参拝之証」はどこで授与される?
平成16年から配布されている(昨年はお宝小判)「開門神事参拝之証」は開門神事参拝者の方は、ほぼ授与されると思いますが配布場所は本殿西側の“特別授与所又は総合案内所”にて先着二千名様のみ無料配布されるので場所を忘れないようにしましょう。※数に限りがあります
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平成17年の「開門神事参拝之証」は根付タイプ。 |
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裏には「西宮神社」と書いています。 |
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ちなみに「福男」になったら認定書と“えべっさん像”、副賞として、1番福は、えべっさんのお米1俵(約60kg)、日本酒4斗樽(72L)、2番福はえべっさんのお米1俵、3番福は八喜鯛です。
実際には物よりも、参加すればえびす様のご加護があるとの事。あなたもチャレンジいかがですか? |
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平成17年度の開門神事は安全及びトラブル対策のため場所取りの自粛をお願いします。 |
例年過熱しつつある十日えびすの「開門神事 福男選び」に来年は西宮神社から上記内容の立て看板(900×1200)を表大門(赤門)前に設置し赤門付近での泊り込みやテント設営などを禁止されています。
同門付近は露店をなくし特別の柵を特設し当日の午前0時まではガードマンが警備され並べなくなります。
来年はさらに赤門前より3つのブロックに分け並んでいただきます。(毎年事前に参加者内で抽選され順番を決めているようなので注意してください)午前0時より赤門前より(約5m)100名が“Aブロック”着座にて待機、1m間隔を空け“Bブロック”200名起立にて待機(約6m×7m内)、その後尾に“Cブロック”となります。開門前には神社側から注意事項の説明を行います。3ブロックは数秒間隔の時間差を空け走ってもらうとのことです。
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西宮神社側は「神事なので神社で勝手にルールを設けることはできない、参加者のモラルを信じています」とのことで特に安全対策を重視されておられます。
掘熊さんにお聞きしたところ
「がんばってAブロックに入ってください、遅い方でも3番福までに入れる可能性もあります」とのことです。 |
赤門前に特設柵を工事中 |
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それでは、今年もコースの説明をしましょう。 |
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参拝順路
・表大門(赤門)を朝6時に開門され3ブロック時間差でスタート!。赤門の敷居棒は当日外されています。
(1)最初の約70mの直線はスピードを出しすぎると注連鳥居にぶつかったり、屋台に突っ込んだりするので要注意。
(2)最初の鳥居をくぐると約100mの長い直線。地面は石畳になり朝は冷え込み滑りやすいので気をつけて。
(3)2つめの鳥居が、石畳の途中にあります。まるで走るものを淘汰するかのように立っている感じがします。
(4)次の関門は社務所前のカーブ。ここで曲がるときにこける者続出。また無事に曲がれても、曲がった先にあるくすの木にご注意下さい。
(5)最後の関門は拝殿前の直角カーブと拝殿のスロープ、ここで転倒して涙した人も多いです。ここさえクリアーすれば、あとは本殿前で神社の人が1〜3番福まで捕まえてくれてゴールです。
※くれぐれもケガのない様お拝り下さい。 |
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インフォメーション
1月9日◆宵えびす 有馬温泉献湯式(午後二時) 宵宮祭(午後四時)
1月10日◆十日えびす大祭(午前四時) 開門神事福男選び(午前六時)
1月11日◆残り福
●交通 表大門(赤門)まで、阪神電鉄西宮駅から徒歩5分、
JR西宮駅・阪急西宮駅から臨時バス増発
●住所 〒662-0974 西宮市社家町1-17
●TEL. 0798-33-0321
※初詣・十日えびす期間中は、境内駐車場が使用できません。
※神社付近の路上駐車はご遠慮ください。
●西宮神社 社報「西宮えびす」ホームページ:
http://www.decca-japan.com/nishinomiya_ebisu/
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