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 全国のえびす神社の総本社である西宮神社は1月9日から11日の「十日えびす」が有名ですが、お正月の初詣の参拝者も年々増加しています。ゲッチュ!では毎年「十日えびす」の取材をさせていただいておりますが今回は、「西宮神社の初詣と「十日えびす大祭」を取材してきました。
 また、恒例の「開門神事福男選び」の内容は以前の取材内容『西宮神社のえべっさん』のえびす像以外に授与される授与品のご紹介も致します。

国道43号線沿いとえべっさん筋の角に鎮座する西宮神社は普段は静かです。

お正月の三日間と、十日えびすの三日間で、計約150万人が参拝に訪れる。

「十日えびす」の本殿内のお金をペタペタ貼る招福マグロは有名。

 西宮神社のお正月は午前零時の初太鼓と共に始まります。元旦の午前6時より「歳旦祭(さいたんさい)・若水神事」が年明け最初の行事になります。若水神事は灘の酒造家の代表が宮水を井戸から汲み出し奉納、醸造成功を願います。

 翌2日の午前10時から「奉射事始祭」が西宮弓道連盟の奉納で行われ賑わいます。この行事は35m離れた的(約1.3m)にめがけて矢を放って災いを払い、家内安全や商売繁盛を祈る行事だそうです。そして、翌3日は午前9時より「元始祭」が行われます。

 5日午前11時から「百太夫神社祭」という、えびす信仰を全国的に広めた傀儡師(くぐつ/えびすかき=人形使い)の祖神を崇めるお祭りがあります。えびす様の信仰が全国に広まったのは室町時代以降の西宮の散所村(現在の産所町)に住んでいた傀儡師達が、えびす様のご神徳を人形操りに託して全国を廻ったからだといわれていますが、江戸時代になると西宮を離れ淡路島に移ってしまい、現在は国の重要文化財に指定されている淡路人形浄瑠璃や大阪文楽の源流と言われています。現在散所村の跡地(西宮市産所町NTT西宮支店敷地内)には記念碑と人形遣いの銅像が建立されています。祭典に続き阿波・徳島から「箱廻しを復活する会」(辻本一英)一行がご神前にて「阿波木偶箱回し」の奉納がおこなわれます。
迫力の「奉射事始祭」は矢を放つ度
に大きな拍手がします。
宮水仕込みのえべっさんの酒を販売
写真の方は「えべっさん」そっくり!
伝統の「百太夫神社祭」は江戸期の
1839年以来毎年開かれる。
 西宮神社の初詣では、銘酒の産地西宮にふさわしくお神酒の無料接待や、福守り、福神カレンダーが参拝者に無料授与もされています。また、元旦から二日にかけて境内の特設売店で「えべっさんの酒(西宮酒造家十日会)が発売されます。

 西宮神社の境内や境外合わせて約300軒余りの露天も連ね、大晦日から元旦にかけての年越し参りとして午前零時を期して大勢の人が初参りをされ、例年お正月の3日間で約50万人の参拝者が訪れます。

 全国のえびす神社の総本社として古くから崇められている西宮神社はの「十日えびす」は1月10日を中心に9日から11日までの3日間は、阪神間における最大の祭典です。この3日間で参拝者は100万人を超え境内は賑わいます。
 「十日えびす」の準備は1月8日に卸売市場の威勢のいい掛け声とともに約300キロの「大マグロ」が奉納され、「招福マグロ」として拝殿に献備整されます。まぐろの奉納は昭和44年に大漁を願って、神戸市東部中央卸売市場が開設されたのを機会に水産物卸売共同組合が中心となって翌年の「十日えびす」から鯛とマグロを奉納したのが始まりだそうです。マグロが大きすぎて本殿にお供えすることができないので拝殿に置かれているそうです。(ちなみに2005年は全長3.1m、重さ298キロ。刺身1,600人分)ゲッチュ!をご覧のみなさんはご存知の通り、奉納されているマグロは「十日えびす」終了後には関係者の胃の中へ奉納されます。刺身じゃなくて煮物になることが多いそうです。

 9日の「宵えびす」には午後2時より有馬温泉の芸鼓さんによる「有馬温泉献湯式」が行われます。献湯式は有馬温泉観光協会が商売繁盛を願って1995年から続けている儀式で、当日の朝にくみ上げた有馬温泉特有の赤く濁った「金泉」と呼ばれる名湯を桶に移し、にぎやかな太鼓のお囃子に合わせ「よい湯、よい湯」の掛け声で、湯女に扮した芸鼓さんが櫂(かい)で熱湯を適温に下げる「湯もみ」を行い、拝殿に湯の入った直径約1mの桶を神前に奉納します。

 午後4時からの「宵宮祭」は特に賑わい、商売繁盛の「福笹」を求める参拝者や、拝殿の「招福マグロ」に硬貨をペタペタと張りつける光景はもう、お馴染みですね。1万2,000坪に及ぶ境内や、西宮神社の周辺には名物の吉兆店(福笹に付ける縁起物)や露店や大道芸人の興行(境内には、おばけ屋敷もあります)が約800軒以上連ね深夜まで賑わいます。
「有馬温泉献湯式」は有馬温泉の繁
栄と商売繁盛も祈願されている。

“商売繁盛”の勢い良い掛け声が境
内に響き渡り、賑やかな「吉兆店」

「残り福」の後日「招福マグロ」を引き
上げる光景。やはり大きいです。。。

 10日の深夜12時になると「忌籠(いごもり)神事」のため全ての神門は閉ざされ参拝の方々には境外で待機してもらいます。大祭を行う前に身を清め静寂の時を過ごします。この忌籠とは“いみこもり”ということで、お祭を斎行する前に身心を清浄潔白にするために行いを慎み、潔斎をすることで、これは神道の祭事においては常に欠くことのない原則なのであるが、祭典が大きければ大きい程厳重に行っていたものであり、その記録が鎌倉時代まで遡って文章に残されていることは、全国的にみても貴重な事例として、この「十日えびす」の忌籠は著名なものとなっているそうです。

 永正17年(1520年)の正月のこととして「重篇応仁記(ちょうへんおうにんき)」という戦記文書によると、「そもそも摂州西宮辺には、毎年正月十日までは西宮大明神の御神事にて居籠りという事あり、この所の住民は、この日の食物をたくわえ、あらかじめこしらえて置き、門戸を閉じて籠り、物忌をして静まっており、高い声をしてものも云わないようにして居るという有様で、もしこの日、他所から人が来て、そのことを知りながら、わざとこの土地の者にものを云わせようと門戸をたたき、言葉をかける者がいると、その人は必ず神罰を蒙るとまで云いならわされている。このようにこの日は特別の神事が行われる当日にも関らず細川高国が戦を始めたので、たちまち神罰をうけ合戦に打ち負けてしまったと土地の人は皆恐れ噂をしあったことであった。」と記されています。

 明治以来「十日えびす」は交通機関の発展と共に年々参拝者が増加し、9日の夜も「宵えびす」と称して境内は参拝者で充ちあふれるようになっているものの、西宮神社では昔ながらの信仰を堅持し、境内の全ての門を閉ざして10日の午前4時には本殿にて十日えびす大祭を厳粛に行われます。

 大祭終了の午前6時を期して大太鼓を合図に表大門(赤門)を開くと同時に、外で待ち構えた参拝者が約200メートル離れた本殿に向かって一番参りを競う「走り参り」を行います。これを「開門神事」といい、西宮神社の「十日えびす」独特の特殊神事として有名です。本殿に早く到着した順に1番から3番までがその年の「福男」として選ばれ、認定証、えびす様のお面、ご神像をはじめ特別商品を授与されます。開門神事、一番祈祷に続き福男の3名による鏡開きが行われ、参拝者にお神酒が振る舞われます。

 この独特の伝統行事は江戸時代頃から自然発生的に起こってきたといわれています。「福男」を認定するようになったのは昭和15年からで、開門時の参拝者は約10名位だったそうです。

 10日の「本えびす」は午前六時の開門から終夜、続々と参拝者が訪れます。翌日の11日は「残り福」、「残り物には福がある」ということで残り福を求め「宵えびす」、「本えびす」にも増し多くの参拝者が深夜まで訪れます。

 今回の取材に応じていただいた西宮神社の新しい広報担当の掘川利弘さんは、今年の「十日えびす」は、“初めての大きな神事、気合いを入れて経験します”とのことでした。

拝殿の階段には初詣を前にスロープを設置。普段は静かな境内だが。。。 昨年の「宵えびす」の風景。ゲッチュ!取材スタッフもびっくりの賑わい フレッシュな広報担当「堀川さん」取材のご協力ありがとうございました。

 平成18年の西宮神社、「十日えびす・開門神事」の最新情報をお伝えします。

 今年も「開門神事」の参拝者、先着2,000名(公式数)に「開門神事参拝之証」を無料授与します。
 平成16年から配布されている(16年はお宝小判)「開門神事参拝之証」は今年も根付タイプです。今年はストラップ部分が水色に変わりました。


平成18年の「開門神事参拝之証」


携帯電話に付けるのにいいですね。

 昨年授かっていない開門神事参拝者の方、配布場所は本殿西側の“特別授与所”にて先着二千名様のみ無料配布されるので今年はゲッチュ!しましょう。※数に限りがあります

 福男の副賞はえべっさんのお米と日本酒だが大きさはどれ位?
 一番福は「えべっさんのお米」1俵(約60kg)と「えべっさんの酒」4斗樽(72L)、二番福は「えべっさんのお米」1俵、三番福八喜鯛(やきたい)が副賞でもらえます。とにかく大きいですよ!普段見ないだけに。。。


日本酒は「西宮酒造家十日会」協賛
お米は「阪神米穀」協賛


平成十七年の福男。中央の石田博康さんが
「一番福」今年は誰が?

実際には物よりも、参加すれば「えびす様」のご加護があるとの事。あなたも今年はチャレンジしてみましょう!

 今年は特別に「福男」の“認定書”と実は“えびす様の像”よりすごい“えびす様のお面”をご紹介!
 ゲッチュ!の平成16年度版「西宮えびすのえべっさん」にてご紹介しました“えびす様の像”は話題になりましたが、実は“えびす様の像”は授与所でも手に入るのです。(裏に一番福〜三番福の称が書いてるので少し違いますが)
 今年は、特別に一番福〜三番福がもらえる“えべっさんのお面”を見せてもらいました。また、“一番福の認定書”も公開!


一番福のえびす様のお面(上)は、かなり大きい


一番福の認定書(イメージ)

 えびす様の、まんべんな笑顔がいいですね。平成18年度の「開門神事」は平日です。

平成18年度の開門神事も安全及びトラブル対策のため場所取りの自粛をお願いします。

開門神事福男選び参拝者の皆様へ
一、表大門は一月十日午前0時に閉門し、午前六時に開門します。
二、早くからの場所取りは参拝者の迷惑となりますので禁止します。
三、表大門付近でのテント設営、火気の使用は禁止します。
四、開門時の事故防止の為、押し合うことなく係員の指示に従って下さい。
五、転びやすい履物や泥酔状態での走り参りは禁止します。
六、参拝者に参拝証を授与します。但し数に限りがあります。
七、開門神事で表大門に並ぶ順番は抽選で行います。抽選人数に限りがあります。
八、事故防止のため係りの判断により、こども・高齢者等には表大門付近から離れて
   いただくようお願いすることがあります。
九、神事ですので奇抜な衣装での参加はご遠慮下さい。
西宮神社
 例年過熱しつつある十日えびすの「開門神事 福男選び」に今年も西宮神社から上記内容のお願いがありますのでご報告いたします。赤門(表大門)付近での泊り込みやテント設営などを禁止されています。

 同門付近は平成17年と同じく、露店をなくし特別の柵を特設し当日の午前0時まではガードマンが警備され並べなくなります。

 平成18年度は、10日の午前0時から西宮神社の有志の方々の指示により、今年は神社会館玄関付近で抽選会をする予定です。開門神事の参拝者は、余裕を持って行きましょう。

 昨年は、抽選で赤門前に並べるAブロックに確定した108人が午前1時30分頃より赤門前(約5m)に着座し、1m程の間隔を空け、Bブロックに200名が起立にて待機(約6m×7m内)、その後尾に、Cブロックとなりました。それから、神社側から注意事項の説明を行います。

 3ブロックは、10日の午前6時の赤門開門後、数秒間隔の時間差を空けて走ってもらいます。

 ※開門神事福男選びの行われる参道の解説は過去の取材内容をご覧ください。

 平成17年より設置された、開門神事用の赤門前の特設柵が今年も設置されました。昨年より参道に近づき、狭くなっています。柵側から走る方が赤門の支柱にぶつからないようにとの対策です。

掘川さんにお聞きしたところ
「がんばってAブロックに入ってください、誰でも3番福までに入れる可能性もあります」とのことです。
赤門前に特設柵を設置
 えびす様は七福神の一神として日本全国で信仰されております。そしてその御神徳にあやかろうと、各地でさまざまなえびす像が作られました。西宮神社ではこれら「えびす神像」等、えびす様に関する資料を蒐集する「えびす信仰資料収集事業」を実施されております。年に数回、日本各地に出向され、神社・民芸品店・古美術店等を巡り、えびす様の御神像・書物・映像資料等を蒐集されています。  また併せて資料の調査票を作成し、写真の撮影も行っております。

 蒐集物件は木像一刀彫・土人形・土鈴・面・写真集・ビデオ等多岐に渡っておりまして、現在は約二百点を蒐集。平成17年8月から参拝者の方にもご覧いただける様、資料の一部を授与所に陣列されています。

 一口にえびす様と申しましても御当地によってさまざまなお姿をされておりますので、比較してみるのもおもしろいのではないでしょうか。参拝にいらした際は授与所にもお立ち寄り下さい。(初詣、十日えびす期間中は未定)

インフォメーション
●交通 表大門(赤門)まで、阪神電鉄西宮駅から徒歩5分、
 JR西宮駅・阪急西宮駅から臨時バス増発
●住所 〒662-0974 西宮市社家町1-17
●TEL. 0798-33-0321
※初詣・十日えびす期間中は、境内駐車場が使用できません。
※神社付近の路上駐車はご遠慮ください。
●西宮神社 社報「西宮えびす」ホームページ:
http://www.decca-japan.com/nishinomiya_ebisu/

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