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 十日えびすの祭典は、御狩神事(みかがりしんじ)と言われていました。この神事の内容は今ではわかりませんが、住吉大社に鎮座している江比須社の神事次第には巫女が男装をして狩の舞踏をすることがあります。鎌倉時代には、実際に狩猟をして、その多寡によって豊穣を占う農耕儀礼の風習があったようです。年の始めに謹慎斎戒の忌籠を行い、神意をうかがって生産増強・繁栄を願う祭りに現在の十日えびすの原点があるようです。

西宮神社の社務日記によると、十日えびすに授与するお札の数量が、元禄(1700年代)のころから天明(1780年代)にかけて十数倍に激増し、吉兆や鯛売りの店数も多く終日賑わうようになりました。吉兆とは今の屋台で、お祭りを盛り上げる役目を果たしています。

明治に入り、鉄道(現在のJR)が開通し、西ノ宮駅が設けられると遠方からの参拝者も増えてきたようです。静寂な宵が明けると街道筋の宿に泊まっていた人達や四国や瀬戸内からの船で乗付けてきた漁師が境内になだれこんできました。明治に入り暦が変わりましたが、十日えびすは旧暦の1月10日行われていたのですが、新暦の1月10日の参拝も多く、特に明治38年に阪神電車が開通すると、近隣からの参拝者が急増し、明治41年からは新暦の1月10日に神事を行うようになりました。
大正9年には阪急電車も開通し、神社近くに臨時駅を設けたり運賃の割引など交通機関による参拝者誘致合戦の激化に伴い十日えびすの参拝者が激増してきました。

昭和15年から、開門神事で何事も一番参りをされた参拝者を称えようと、先着上位3名を福男として認定するようになりました。しかし、昭和20年の空襲により社殿が全焼、翌年の十日えびすから福男選びは中止になってしまいました。
戦後は昭和24年に南門が復元、昭和45年からは大マグロの奉納、平成7年からは有馬温泉献湯式と新しい行事も加わってきましたが、忌籠は厳修され、1月9日の夜12時になると、どれ程参拝者があっても門を閉じ、祭典の終わる午前6時に表大門(赤門)を開くと、待ち構えた千人以上の参拝者が福を求めて本殿へ走り参りをし、3日間で百万人を超える参拝者で賑わいます。
境内やその周辺には、800軒を越える名物の縁起物を売る吉兆店や露店が軒を連ね、「十日えびす」の3日間で約百万人の人出を予想。 楽しくお話される権宮司・吉井貞俊さん。昨年の「開門神事福男選び」の参加者は2,000人で開門3日前から待つ人もいたとか・・・ 知る人ぞ知る、吉井さんのご趣味の豆本・景観図も見せていただきました。吉井さんは古地図写しなどでも有名で展覧会もされたとか。豆本は見る価値あり!
今回取材して、面白かった出来事をトリビアしてみました。10へえを最高とします。

トリビア1 西宮えびす神社は全国3500あるえびす神社の総社である。
5へえ

補足トリビア
大阪の今宮戎神社がTV放映などされ有名であるが、実は本家はこちら。今宮戎は昔は今西宮戎神社と呼んでいました。つまり(今=新しい)西宮戎神社ということで後に作られたとの事。それが短縮され今宮戎になったそうです。ちなみに、西宮えびすと今宮戎は全く雰囲気が違うそうで、今宮戎に比べると割とおとなしい感じがするそうです。大阪人と西宮人の気質の違いなんでしょうか?

トリビア2 えびす神社の十日戎(えびす)は関西が中心で関東にはない。
7へえ

補足トリビア
実はそうなのである。この十日戎とは商売繁盛を祈願するお祭りとして有名である。えびすさん自体もえびすビールがあるくらいだから全国的に有名なのだが、1月10日の十日戎はなぜか関西が中心。西日本の方にもあるらしいが関東にはないとの事。近くに関東の人がいたら聞いてみましょう。

トリビア3 大阪の今宮戎、京都祇園にあるゑびす神社などは裏に回ってドラや板を叩いてお参りする習慣がある。
6へえ

補足トリビア
今宮戎さんの裏でお願いをするときにドラを叩いて「えびすさん今年も頼むで〜」と叫んでいる光景をよく目にします。えびすさんは耳が悪いので、ドラを叩いて気づいてもらうという事なんだそうだが、西宮神社にはそういう習慣はありません。ちなみに西宮えびすの裏は兵庫県指定の天然記念物のえびすの森となっていて入れません。宮司さん曰く、あれは今宮戎から始まった習慣だろうとの事。「えびすさんが庶民に近い存在であったことから、叩くことによって身近なものを感じていたのではないか」とおっしゃってました。ちなみに京都のゑびす神社は裏にある小さな板を叩いていました。

トリビア4 西宮神社は10日に福男えらびという行事が開催される。朝6時に開門し、
       1番に本殿にたどりついたものが1番福、2番目にたどりついたものが2番福、
       3番目にたどりついたものが3番福でそれぞれ、えびす様の像がもらえるが、
       実は1番福や2番福よりも3番福の方が豪華である。

8へえ

補足トリビア
実際にみせてもらったのがこれ、1番、2番は木彫りだが、3番は金色で豪華。
1番福の像 木彫りのえびす様 2番福の像 木彫りのえびす様1番福と
同じものだが大きさが小さい
3番福の像、なんと
えびす様、大黒様の黄金セットだ!
これは10日の開門前にお待ちの先着
千名様に当たるお宝小判!
3つ揃った写真です。黄金色の像が目立ちます。

今までクレームはないか聞いて見たところ、宮司さん曰く「お互いに見せあいっこせんから、知らんのと違うかな」との事。残りものには福来るというところである。ちなみに認定書と副賞として、1番福は、えべっさんのお米1俵(約60kg)、日本酒4斗樽(72L)、2番福はえべっさんのお米1俵、3番福は八喜鯛である。実際には物よりも、参加すればえびす様のご加護があるとの事。あなたもチャレンジいかがですか?

トリビア5 実は福男選びであるが、福女にもなれる
7へえ

補足トリビア
福男選びは別に男だけの行事ではないとの事。もちろん女性でも一着になれば、福女の称号が与えられます。ちなみに今まで一回も女の人が一着になったことはないそうです。もし、実力的に一着になる自信のある女性の方はゲッチュ!で取材をしますのでぜひご連絡下さいね。

トリビア6 奉納されているマグロは十日えびすが終わったあと、西宮神社十日えびす関係者の胃の中へ奉納
6へえ

補足トリビア
これがその奉納まぐろ。みなさんペタペタとお金を貼ってお参りします。

あの300キロを超える「招福マグロ」は近くの漁業組合から奉納されます。十日えびすの終了後、漁業組合の方々により解体され、その後十日えびすの関係者の方々が食べられるそうですが、昨年のは刺身にして約1,600人前!見事に胃の中に奉納されたそうです。ま、ありがたくお下がりを頂いたということですね。
コース
・表大門(赤門)を朝6時に開門され一斉にスタート!。赤門の敷居棒は当日外されています。

(1)最初の約70mの直線はスピードを出しすぎると注連鳥居にぶつかったり、屋台に突っ込んだりするので要注意。

(2)最初の鳥居をくぐると約100mの長い直線。地面は石畳になり朝は冷え込み滑りやすいので気をつけて。

(3)2つめの鳥居が、石畳の途中にあります。まるで走るものを淘汰するかのように立っている感じがします。

(4)次の関門は社務所前のカーブ。ここで曲がるときにこける者続出。また無事に曲がれても、曲がった先にあるくすの木にご注意下さい。

(5)最後の関門は拝殿前の直角カーブと拝殿のスロープ、ここで転倒して涙した人もいるようです。ここさえクリアーすれば、あとは本殿前で神社の人が捕まえてくれてゴールです。

※くれぐれもケガのない様お拝り下さい。
 福男になるために重要なのがコース取りです。では実際に走るコースをシミュレーションしてみました。当日は出店が出ているので雰囲気は少し変わりますが、走るコースは同じです。下のボタンをクリックするとスタートします。
インフォメーション
1月9日◆宵えびす 有馬温泉献湯式(午後二時) 宵宮祭(午後四時)
1月10日◆十日えびす大祭(午前四時) 開門神事福男選び(午前六時)
1月11日◆残り福

●交通 表大門(赤門)まで、阪神電鉄西宮駅から徒歩5分、
 JR西宮駅・阪急西宮駅から臨時バス増発
●住所 〒662-0974 西宮市社家町1-17
●TEL. 0798-33-0321
※初詣・十日えびす期間中は、境内駐車場が使用できません。
●西宮神社 社報「西宮えびす」ホームページ:
http://www.decca-japan.com/nishinomiya_ebisu/

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